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2024-10-06
一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます。(ヨハネの福音書12章24節)
この言葉は、イエス・キリストが十字架にかかる3日ほど前に言った言葉です。確かに麦はそのままだったら増えることはありません。麦畑の肥沃な地面に蒔かれて生長することでたくさんの麦の穂を実らせることができます。
ただし、この言葉はイエス・キリストご自身がこの後、ご自分の身に起ころうとしていることを言っています。「一粒の麦」とはキリストのこと、「地に落ちて死ぬ」とはキリストの十字架での死と復活のこと、「豊かな実」とはキリストを信じる多くの人が救われ永遠のいのちを持つことです。
つまりイエス・キリストの死は、私たちの罪を赦し、滅びから永遠のいのちをもたらすための死だったのです。そして私たちが豊かな実を結び、悔いなく喜んで人間本来の正しい道を歩むことができるようにしてくださるためでありました。
皆さんは「塩狩峠」(三浦綾子著)という小説をご存じですか? 私は10年以上前になりますが、塩狩峠に行ったことがあります。そこには「長野政雄殉職の地」という顕彰碑がありました。「明治四十二年二月二十八日夜、塩狩峠に於て、最後尾の客車、突如連結が分離、逆降暴走す。乗客全員、転覆を恐れ色を失い騒然となる。時に乗客の一人、鉄道旭川運輸事務所庶務主任、長野政雄氏、乗客を救わんとして、車輪の下に犠牲の死を遂げ、全員の命を救う。」と書いてありました。この実話を元にしたのが、小説「塩狩峠」です。小説では永野信夫という名前で登場します。映画にもなりました。
この小説は、上記の聖書の言葉を中心として書かれています。クリスチャンであった長野氏は、自分の命を投げ出してまで列車を止め、たくさんの乗客の命を救いました。キリストに倣い自分が「一粒の麦」となったのです。聖書とともに、一読をお勧めしたい一冊です。
私たちが忘れてはならないのは、私たちのために命を投げ出してくださった方、すなわちイエス・キリストです。この方を信じ受け入れ豊かな実を結ばれること(永遠のいのちを持つ者とされること)を心からお勧めします。
上里キリストチャペル
清水 充
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